介護保険の活用>基礎から学ぶ介護保険のお話

基礎から学ぶ介護保険の話をしましょう。
そもそも介護保険は平成12年にスタートした比較的
新しい社会保障制度です。それ以前は措置制度と呼ばれ
今とは少し違った形で運営されていたようです。
この介護保険制度のポイントは利用者が事業者と対等な立場で
サービスを利用できることです。それまでの措置制度は
どちらかといえば事業者側が有利だった様子。

だから介護してやっている、なんていう発想が生まれたのでしょう。
利用者も家族も介護してもらっているという負い目が強かったと
思います。
介護保険がスタートしてからそんなことはなくなりました。
事業者はサービス業として対価の代わりに介護を提供し
利用者に選んでもらえる事業所を造り上げなければならなくなりました。
利用者や家族が少しでも使いやすくなったというなら対等な立場で
という部分においては成功だと思います。
しかし介護保険は問題も多いのです。契約を交わして利用するのだから
利用料を支払わなければならない。
この負担金が措置制度と比べて高くなってしまいました。
措置制度時代は利用者の支払い能力に応じた応能負担。
対して介護保険は応益負担。全ての人が収入に関係なく一律で
１割を負担します。

利用はしやすくなっても、お金の面で二の足を踏む高齢者も
いるかもしれないと思ってしまう一面もあります。